膝の痛み(水腫、内側の痛み、外側の痛み)

こんな症状ではありませんか?

  • 膝の内側が痛む
  • 階段の上り下りが辛い(痛い)
  • 膝に水が溜まる
  • 関節が変形している
  • 歩くと股関節周辺に痛みがでる
  • 股関節の痛みをかばっていると、腰に痛みが出てきた
  • 股関節が痛くて、開脚が出来ない
  • 股関節が痛くて、あぐらをかけない
  • しゃがんだり、中腰になることが出来ない

 

当院が施術する膝痛の鍼灸治療と手技療法、運動療法を併用することで、膝周囲の硬くなった筋肉を緩め、運動開始時や階段の昇り降り時の痛みを取ります。

 また、関節周囲の筋肉のバランスを整えることで関節内の滑液の循環を改善され、膝の水がたまりにくくなっていきます。


膝の痛み
膝の痛み

実際の患者さんの症例です。

60代の女性の方です。

初めて受診された時、膝に水が何回も溜まり、病院に行って抜いてもらい痛みは減ったが関節が曲げられないのと、膝の裏の筋肉の張り感を強く感じて、うまく歩けないとのことで来院しました。初診時には膝の腫れが強く、水が溜まってる状態だったので、まず近くの整形外科を紹介し水を抜いてもらてから、次の日に来院してもらいました。O脚傾向の足で、膝の皿(膝蓋骨)の上が腫れ、大腿後部や下腿後部の筋緊張や張れがみられたので、手技療法や電気治療の筋緊張や張れを取りながら、歩きが辛い様子だったので、骨盤矯正や膝関節の矯正を施しました。1回目の施術でいつもより歩きも良くなって立ち上がりも良くなったので1週間は毎日来院してもらうことにしました。2週間後には水も溜まらなくなり、膝が完全に曲がるまでは1か月位かかりました。


治療の方針

膝に水が溜まり、上の写真のように膝のすぐ上が大きく腫れている方はまず、整形外科や外科に受診し、水を抜いてもらったほうがよいです。そのほうが痛みも早く引いて関節の可動域も広がり、歩きやすくなります。病院で水を抜いた後はすぐに当院に受診してください。(反対の膝と比べて腫れが大きくない方は病院の受診なしで当院に受診してください)

よく水を抜くと癖になると思われている方が多いようですが、注射によって水を抜くという治療自体が癖になるわけではなく、 注射で水を抜いた後、痛みの根本的な治療をしないから、また水が溜まる一方です。当院では関節液(水)が溜まらないよう、電気治療や手技療法、骨盤矯正や膝関節の矯正などを施し、円滑な関節運動ができるようにに手助けをしてます。   膝の水はもとの疾患が落ち着けば水も溜まりにくくなります。膝に痛みがある方は痛みを避けようとして股関節をあまり動かさない歩き方をするため、股関節の外側部の筋肉にもストレスが溜まります。そこで股関節の外側部の筋肉の緊張をほぐすことも必要です。同じ理由で大腿部、下腿部の筋肉へのアプローチも欠かすことができません。
当治療院では関節液の溜りぐあいや関節周りの筋緊張、関節の可動域などを調べ円滑な関節の運動により水が溜まらない正常な膝関節になれるように手助けをしています。

膝蓋靭帯炎(膝蓋骨の下が痛い)

膝蓋靭帯は膝蓋骨の下で引っ張り合う力が生じると、付着部で炎症をひきおこすことがあります。(青丸印の部分)なかには、長時間引っ張られたり、強い力で引っ張られると骨の一部が剥がれるようになって、小さな骨片を伴うこともあります。また、膝蓋靭帯そのものが炎症を起こす場合があります。(赤い丸印の部分)

鵞足炎(膝の内側が痛い)

 膝の内側に付着している 縫工筋と薄筋と半腱様筋を3つ合わせて束になってところを(鵞足)といいます。

脛骨と鵞足をつまぎ止めるところは、滑液包を呼ばれるクッション材が存在して、腱を摩擦から守ります。

付着部に腱が繰り返し引っ張り合う力が働くことで、鵞足自体が炎症を起こしたり、周辺にある滑液包が炎症を起こして、痛みが生じます。

 

実際の患者さんの症例です。

30代の男性で、マラソンの練習中に

右ひざの内側の痛みを訴えて来院されました。立ち上がる時鋭い痛みや歩行時に赤い斜線印の所に痛みが生じました。
 御本人の話では、大会も近いので、練習量が増え、それが原因で痛みが発生したことがわかりました。ですので、股関節周囲や膝周囲の筋肉の緊張や圧痛もあり、鍼治療や電気治療、マッサージ、テーピングなどで初診時に膝の痛みや重だるさが半減したので、通院して様子を見るように指導しました。 2週間で、屈伸時の痛みは治まりました。 痛みが治まった時点で練習復帰しましたが、 徐々に練習量をあげていくように注意しました。

腸脛靭帯炎 (膝の外側が痛い)

骨盤の横から大腿筋膜張筋として始まった筋肉は、途中で張脛靭帯に移行し、大腿の外側を走って、膝の外側を通り、脛骨(膝の外側の骨)に付きます。

股関節と膝の関節にまたがる靭帯なので、繰り返す足の曲げ伸ばしの運動の際に、赤丸印で示したあたりで痛みが生じます。

◆変形性膝関節症

関節に衝撃が加わると、負担を分散してくれる大事な関節軟骨という組織があります。この関節軟骨が何らかの原因によってすり減ることで起きるのが変形性膝関節症という病気です。関節軟骨がクッションとしての役割を果たせなくなると、骨と骨が直接触れて、膝関節が変形してしまいます。初期には、はがれ落ちた関節軟骨の小さなかけらが周囲の組織を刺激して炎症を起こし、膝の痛みとなって現れます。そして、末期になると、ついに膝が伸ばせなくなってしまうのです。

▶膝関節変形や痛みの予防方法

膝関節の変形や痛みを予防するには、膝周りの筋肉を鍛えて関節がずれないで済スムーズに動かすのが大事です。①椅子に座って片足を真っすぐに伸ばし、10秒間止める運動を左右交互に10セット、朝昼晩行うと効果的です。②寝た状態で膝を伸ばしたまま足を上げて、写真の状態にして2~3秒止めます。 再び足を下げてを繰り返します。この運動のポイントは、足首を直角にしてから上げることです。 運動しない方の足は、曲げて置いてください。こうすると、腰が痛くなりません。 足自体を上げる角度はそんなに上まで上げる必要はありません。 回数は、10回を2~3セットを朝晩行ってください。膝の前の部分の筋肉を鍛えています。日頃から上記を意識するようにし、事前に防ぐことが何より重要です。

 

治療の方針

 

変形性の膝関節だと思われた時には、まず近くの整形外科を受診し、ヒアルロン酸の注射を試したほうがいいと思います。
ヒアルロン酸注射の効果としては、関節の動きをよくする他、炎症をおさえたり、軟骨の摩耗もおさえます。ただ、痛み止めではないので、1週間に1度、2週間ぐらい続けてみて状態を見てください。徐々に動きがよくなり、痛みも和らいできたらそのまま治療を続けても良いのですが、それでも痛みや違和感が引かない場合は関節液の不足や炎症などが原因ではないと思われますので、是非、当治療院を受診してください。

当治療院では関節周りの筋緊張や関節の可動域などを調べ、円滑な関節の運動により正常な膝関節になれるように手技療法や電気治療、鍼治療などを施術します。

▶膝の関節軟骨がすり減る原因

肥満 歩くだけで瞬間的に体重の3倍もの負担が余計にかかるわけですから、肥満が膝にかける負担は大変なものです。例えば、体重が3キロ増えてしまうと、膝にはその3倍の9キロの負担になります。
年齢 年をとると必ず変形性膝関節症になるわけではありませんが、年齢も大きな要因です。膝には普通に生活しているだけで大きな負担がかかっています。長年使われ続ければ、それだけ関節軟骨を酷使することになってしまいます。

筋力の衰え

人間は、年を経るごとに筋力が衰えていきます。つまり膝を支える筋力も弱くなり、体を支える支持性が悪くなってくるということです。加齢と共に、膝に負担がかかりやすくなってしまう訳です。

ホルモン

バランス

性別では、女性の方が変形性膝関節症にかかりやすいです。関節軟骨には女性ホルモンであるエストロゲンの「受容体」があることが分かっています。つまり女性ホルモンと何らかの関係があると考えられていて、実際に疫学的調査でも、ホルモンバランスが乱れがちな更年期を迎えた女性の患者さんの数は多いのです。

その他

他にも激しいスポーツ活動や外傷によるものなど、変形性膝関節症を引き起こす原因は実に様々です。