顎関節症

顎関節症の原因とは?

主な原因は以下通りですが、実際は様々な要因が重なって発症すると言われています。

  • 寝ている時の歯ぎしり、食いしばり
  • スポーツや楽器演奏での食いしばり
  • ストレスからくる食いしばり
  • 噛み癖(片側だけで噛むなど)
  • TCH(上の歯と下の歯が当たってしまう癖)
  • 下あごを動かす筋肉(咬筋・側頭筋)のコリ
  • 顎関節を包んでいる組織や靭帯の障害
  • 顎関節の中にあるクッション(関節円板)のずれ

顎関節症の痛みや症状がある方には、日常生活の癖についてもアドバイスしながら、顎関節症が出にくい状態を維持できるようお手伝いいたします。

顎関節症治療前例

30代の女性の方

3か月前に食事をしている時に、あごがずれた感覚があり痛くて口が開けづらくなってから、食事をする時や何もしなくても歯が浮いてる感じと痛みで、しばらく歯医者さんから紹介された口腔外科に通いましたがなかなか改善しないので来院しました。初診時に頸部の筋緊張や動きが悪く、左咀嚼筋の筋緊張や圧痛も強かったです。2回目の治療が終わって少し前より開けるようになり、歯が浮いている感じもなくなりました。1週間後には口を閉じる時も上下の歯がしっかり噛み合わさっている感じと痛みも消え、スムーズに口が開くことができました。※ 歯ぎしりが強い方、ぜひお勧めです。

70代の男性の方。

5年前に入れ歯を入れてから顎が外れやすくなり、常に顎の痛みや物を噛む時に痛みを感じていて、定期的に口腔外科に通院している方でしたが当院に腰痛で通院しながらついでに顎関節痛の施術を施しました。初回は顎関節周囲の針治療とマッサージ、矯正を施しましたがマッサージの際に痛みを強く感じてましたが2週間後3回目の施術の時はほとんどの痛みが消え、顎も開けやすくなりました。

 

 

 

■顎関節症の定義
 

あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常がある「あごが痛い」「あごが鳴る」「口が開けづらい」などが主な症状である疾患で、原因はいくつかあり状態も異なるがまとめて顎関節症と呼びます。

口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前にあります)や顎を動かす筋肉が痛む、あるいは十分には大きく口を開けられない。または口の開け閉めで顎関節に音がする。という症状がでます。一生の間、二人に一人は経験すると言われているほど多くの方が経験します。症状が音だけであった場合、これは首を回したり、肩を動かして音が出るという状況と同じです。そのような音を気にして整形外科を受診する人はいないと思いますが、顎関節の場合、耳のすぐ隣にあるために「音が気になる」という人がいます。しかしこの音を消すためには手術が必要になることから、世界的には「音だけであるなら手術すべきではなく、治療する必要はない」とされています。ですから顎関節症の症状が始まったとしても、痛みや口の開けにくさが一時的だったとか、音だけで他の症状がなければ治療の必要はないかもしれません。ちなみに、音だけであれば最低でも人口の20%近くの人は顎関節の音を持つとされています。また顎関節や顎を動かす筋肉の痛み、あるいは顎関節症による口の開けにくさで、実際に治療が必要になる人は症状を自覚した人の中の5%程度と推定されています。

医療機関に来院される患者さんでは女性が多く、年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代で最大になり、その後は年齢が増えるとともに来院する患者さんは減少します。

 

当院の治療方法

鍼治療やマッサージや顎関節矯正は顎関節症に画期的な効果があります。
ここでは、その内容を詳しくご説明していきます。
顎関節のマッサージで口を開ける筋肉、閉じる筋肉、咀嚼筋などの筋群をほぐしていきます。首、肩の筋肉も同時にほぐし、緊張を取り除きます。

鍼灸治療では、鍼刺激をすることで筋肉を自動的に収縮させて血液の流れを改善します。口の開け閉めや咀嚼に必要な筋群一つ一つを直接治療することで首や肩の緊張を取り除くことによって、あごや顔、顔面部に付着する筋群も緩み、相乗効果で確実に良くなっていきます。

 

顎関節症は、鍼治療やマッサージが最も効を奏す疾患の一つです。当院では豊富な経験と多くの実績を持っておりますのでどうか安心してお越し下さい。